2015年12月21日月曜日

日本変人列伝二 池大雅

無欲の人。妻の玉蘭ともども絵に親しむ。書画の報酬を得ても扇を開いてその上に受けとり、中身を改めることもなく箱に放り込んだ。貯まった金銭は惜しげも無く社寺に寄付したり、時に泥棒が壁に穴を開けて持っていったという。その穴さえ涼しくなって好都合と喜んだとか。絵筆を持つその手で金銀をつかむということが生涯なかったのではと思わせるほど俗気や物欲を寄せ付けなかった。髪はぼうぼう、服は垢だらけ。しかし一旦筆をとればその絵は気高い別次元の世界。あの田能村竹田が「大雅先生は凄いわ!びっくりポンや!」みたいなことを書き残している。



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