2016年1月26日火曜日

女のブルース

和歌や俳句は言うに及ばず、歌謡曲の世界でも七五調は多い。特に演歌。

あなたかわりは(7) ないですか(5)
日毎寒さが(7) つのります(5)
着てはもらえぬ(7) せーたーを(5)
寒さこらえて(7) 編んでます(5)
おんなごころの(7) 未練でしょうか(7)
あなた恋しい(7) 北の宿(5)      阿久悠作詞「北の宿から」

下記なども完璧な七五調反復。

おんなですもの 恋をする
おんなですもの 夢に酔う
おんなですもの ただひとり
おんなですもの 生きてゆく

どこで生きても 風が吹く
どこで生きても 雨が降る
どこで生きても ひとり花
どこで生きても いつか散る       石坂まさを「女のブルース」

七語はさらに3+4に分解でき、語句の刻みが心地良いリズムになっている。あのサザンオールスターズもハチャメチャなようで結構…

好きにならずに(7) いられない(5)
お目にかかれて(7)
今何時(5) そーねだいたいね(7)
今何時(5) ちょと待ってて(7)
今何時(5) まだ早い(5)     
胸騒ぎ(5) のこしつき(5)        桑田佳祐「勝手にシンドバッド」より

最後の「のこしつき」は「残し尽き」(残しつつやがて消えていった)と聞いていたが、これは「腰つき」だった。



0121 for gatelykta

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