2016年2月22日月曜日

雪あそび

今回、新しい紙と炭を使用する。紙はフランス製の木炭紙。炭はカバ材。両方とも知人からいただいたもの。紙はこれまで使ったものの中では一番硬い印象。木炭専用紙なので、炭の付着がよくなるように表面の凹凸が強めで、まるで柑橘類の地肌のよう。その分、炭の滑りは悪くなり、ボカシも伸びない。カバ材も初めて使ったが、これも硬めの炭で、この紙と炭の組み合わせは、凍りついてザラメになった雪の表面に、ざくっざくっと足跡を刻む感じに似ている(実際そんな音がする)。線を引いて、伸ばして面をつくってというよりも、紙の面に炭の粒子を打ち込むような感覚がある。以前の紙が水彩画なら、今度のは油絵。絵筆で色を置いて、また上から重ねて、厚みをつけて、筆圧も高めでと、まるでこれまでと勝手が違うのだ。紙との格闘感があるから、その手応えが面白い。いっぽう、細部など、思うように描けず難しさを感じる。



0216 a Japanese woman

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