2016年2月25日木曜日

嫉妬

この感情は厄介だ。どの世界にも上がいる。その才能へのねたみひがみ。うんと上ならば、むしろ嫉妬の対象ですらなくなって、吹っ切れるかもしれないが、自分と同等のものが、世に受け入れられて風靡しているような状況になると耐え難い嫉妬の炎に焼かれることになる。芸能の世界、学問の世界、スポーツの世界、会社組織だってそうだろう。この感情はうまく制御できたらエネルギーになるが、たいてい湿っぽく燻って不完全燃焼を起こす。
芸術はそれぞれが別個性別世界なので、「人は人」と超然としていられるといいのだが、やはりそこは人、なかなかそうもいかない。輝く才能、恵まれた状況見ると、つい見比べて落ち込んでしまう。映画「アマデウス」でモーツアルトに嫉妬したサリエリの姿が描かれたが、これは映画の中の話。自尊心があるから通常、露骨には表に出てこない。「☓☓君の能力には嫉妬すら覚えますよ」などと公言できるときは、すでに嫉妬でもなんでもなくなっている。



0222 a girl

0 件のコメント:

コメントを投稿