2016年4月26日火曜日

ガラス瓶

昭和の液体はガラス瓶が標準だった。いまほとんどがペットボトルかアルミ缶に置き換わってしまった。しかし値の張る液体は今でも瓶が主流で、酒や香水などはペットボトルでは具合が悪い。外国産のミネラルウォーター(瓶入り)が水割りによいと聞いて求めたが、酒の値段と変わらなかった。中身をよく見せるためには容れ物が大事ということなのだろう。
美術品も、名のあるものはそれなりの装い(絵の額、掛け軸の額装、陶磁器の桐箱など)に収められて、あたりを払うような威厳をもたせてある。だから大抵の贋物にはよい服が着せてある。反対にむき身の裸で転がっているようなものの中に掘り出し物があったりする。

中身か外見か難しいところで、中身の価値は分かりづらいが、外見は分かりやすい。
「そんなもの中身に決まっとる!容れ物なんざ、中身がなくなったらただのゴミじゃ」
本質はきっとそうなのだが、そう単純にもいかないところがあるわけで。



0419 a bottle

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