2016年4月5日火曜日

猫を産んだ

中学生の時。離れの二階で寝ていたが、ふと目が覚めると掛け布団の上で三毛猫が寝ている。迷い猫が勝手に居着くようになった半飼い猫だったが、わざわざ階段を登って部屋に来るのは初めてで、珍しいこともあるものだとそのまま寝直しに入った。しかしどうも様子が変。半身を起こしてみたら、なんと産まれたての仔猫が4~5匹、股間の上でもぞもぞしている。ちょうど股の間の布団のくぼんだところ。何じゃーこれは!!!である。よりもよってこんなところでと気が動転したが、母猫は平然と寝ている。
「これはアカン…」まるで寝小便でもしたような気持ちで逃げるように布団を這い出し、事実を親にも告げずに学校へ行ったが、帰宅すると仔猫ごと消えていた。

猫は前もってお産の場所を考えないのだろうか。田舎の家なので、納屋には藁などもいっぱい積み上げてある。行き当たりばったりにも程があるというものだ。それとも前もって下見をしていたのか。しかし考えてみれば、あそこは温かくて柔らかくてお産にはうってつけともいえそうだ。いずれにしても中学生には理解を超えた猫だった。



0329 cat

1 件のコメント:

  1. 股間がよかったのですね(笑)
    ご出産おめでとうございます😃

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