2016年5月18日水曜日

楽器

高校生だった頃、普段ちょっと冴えない感じの級友が、文化祭の発表で見事にトランペットを演奏した。一発で印象が変わり、周囲から一目置かれる輝かしい存在になった。語学でもこういうことがあった。アホなことばかり言い合う仲だと、内心本当にアホだと思ってたりするが、そういうのがペラッペラの英語で(日本人の片仮名英語でないやつ)外人と話すのを目のあたりにした時の衝撃!鮮やかな印象のどんでん返し。
「これだ。楽器か語学。ひそかに鍛錬して一発逆転!こんな瞬間を我が人生にも」そう思って幾星霜、こんな齢になってしまったが、いまだ果たせない。こういうものは意外性が命。秘すれば花ともいうべし。にも関わらず、誰彼となくやっていることを話してしまった。楽器も語学もまだまだ道は遠い。口が先、技はあと、これは格好悪い。切り札は出すときが肝心。ポーカーでもたいした手ではない時ほどはったりをかます。ひとを驚かすというのはすごい忍耐が必要なのだ。



0511 trumpeter

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