2016年5月20日金曜日

強さと美しさ

「形態は機能に従う」という言葉がある。芸術や商業デザイン、建築の世界でよく言われる概念だが、これを大相撲の世界に強引にあてはめると、強い力士は美しいとなる。力士独特の体型は、重力が大きいほど相手に与える圧力が増して有利だが、スピードや技を繰り出す運動性能は重いと負担になり、敏捷性を損なう。重力と筋力、重さと速さ、突進と回転のバランスが大事。だから結果として強い力士には勝つための肉体的機能(メンタルもあるが言わない)が集結してバランスしているはずだから、それはフォルム(形態)も優れた機能美がある、というものだ。
相撲は衝突から始まるので、重い物体との衝撃に耐える体がないと始まらないが、巨体の力士を小さな力士が倒すという光景は珍しくない。それでも最近は昔ほど極端な体重差は減っているようだ。グローバル化で巨体の力士が増えているのと、勝負のうえで立ち会いの占めるウェイトが大きことが背景になって、力士の大型化が進んでいるようだ。



0513 sumou

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