2016年6月3日金曜日

サッチモ(Satchmo)

よく迷子になった。一瞬眼に入ったものに興味をもって見入る。そのため親の背中が視界から外れる。親が消える。すぐ後を追う。よく似た背中を見つけ、慌ててついていく。それが親と違うと分かった時、失望感で目の前が暗くなる。立ち止まって前か後ろか、右か左か、見回すが親はいない。知らない場所で、知らない顔ばかりがぞろぞろ歩いているだけ。人をかき分けかき分け動きまわるが、もう自分がどっちへ向かっているか見当もつかない。絶望と恐怖。鼻の奥がつーんとして、涙の堰が切れ…
押入れで遊んでそのまま眠りこけ、いなくなった!と家中で大騒ぎになったこともあった。家族や近所の人たちも加わって探しまわったが見つからず、慌てふためいているところへノコノコ出てきたらしい。北海道の迷子が見つかってよかった。本人よりも周りが泣いている。



0525 Satchmo

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