2016年10月3日月曜日

三味線

また三味線の皮が破けた。去年の5月に張り替えてから16ヶ月。少し早いような気がする。最近稽古をさぼっていたし、この頃の雨もよくなかったのだろう。三味線の皮は熱と湿気が大敵で、暑い車中などに置くと一発でだめになる。毎日のように弾いて皮に刺激をあたえるほうがよいそうで、仕舞いこむ時間が長いと破れやすくなると聞いた。このあたり、つくづく三味線は生き物だと思う。かわいいペットのように毎日抱いたり撫でたり扱うべきなのだ。
三味線の皮で一番いいのはやはりネコ皮(それも妊娠経験のないメス猫が上等)だが、自分が普段使っているのは犬皮。ネコよりも丈夫で値段も少し安い。しかし動物愛護の問題でこれも海外からの供給が細っており、最近は新たにヤギ皮を代用にするようになってきたらしい。バチは象牙やべっ甲が使われていて、地唄などに使われている先が八の字に広がった総象牙のものだと、バチ一本で普通に百万以上する。糸は消耗品だが、これも絹糸だから動物由来。ネコや犬、象牙にべっ甲、絹の糸、ある種の人たちから見たらなんと罪深い楽器であることか。そのうち非合法扱いになるかもしれない。



0928 old woman

1 件のコメント:

  1. 今年の気候は妙でした。拙宅の北の通路にはゼニゴケが蔓延り「緑の道」に^^;
    バラも休眠期のはずが新芽出してますし、ローズマリーは迷ってちょこちょこ2~3輪咲かせています。

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