2016年10月27日木曜日

原精一

原精一の絵を見てからだ。描くのがいやになってきた。明治末期に生まれ、二度も戦地に従軍。昭和初期から末期にかけて活躍したこの画伯は多くの裸婦作品を残しているが、特に素描の迫力に圧倒される。この人の師匠が萬鉄五郎で、印象派絵画の先駆けのようなひと。棟方志功も萬のことを「首ったけ、惚れて」「仕方がないほど参って…」と書き残すほどの独創の奇才だったらしい。
才能は才能に共振し、新たな創作を生むということ。凡才は才能を前にただ沈黙するのみ。



1017 smoking woman




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