2017年5月15日月曜日

学者の風貌

映画やドラマに出てくる学者の風貌には典型的な型があって、ボサボサの髪、よれよれのくたびれた背広、冴えないワイシャツに地味なネクタイあたりがどうやら定番。町を漂浪する極まった人たちとの違いは、どこか世間離れした物腰に、侮りがたい風韻が漂うところだろうか。「普通ではない」「特殊な価値観をもつ」別世界のひととして描かれる点では作家、芸術家なども同じカテゴリーで、共通点は対人接触スキルの低さからくる異質感がポイントとなる。最先端のおしゃれに身を包み、風貌さわやか、笑えばまっ白な歯がこぼれるというのでは絵にならないのだ。
実際の学者は、もちろんこういう典型さんもいるだろうがたぶんごく少数で、多くはコミュニケーション能力の高い、人当たりの柔らかい、ごく普通の「隙のない」紳士淑女が多いことだろう。
異物は沈潜というのが今日の結論。


0428 a scholar

0 件のコメント:

コメントを投稿